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初めての住宅売却で気を付けたい注意点は?流れや手順もわかりやすく解説

売却情報

財田 紗月姫

筆者 財田 紗月姫

不動産キャリア31年

はじめまして。「街の不動産屋さん」株式会社アサヒコーポレーションの財田紗月姫(たからださつき)です。業界歴31年。賃貸・売買・住み替え・相続・売却まで、不動産のことなら何でもご相談ください。お客様に寄り添い、ご相談からお引渡しまで責任を持ってサポートいたします。「相談して良かった」と思っていただける対応を心掛けています。お気軽にご相談ください。皆様とのご縁を心よりお待ちしております。

はじめて住宅を売却しようと考えたとき、何から取り組むべきか悩む方は多いのではないでしょうか。売却には、住宅ローンや諸費用、税金など、事前に知っておきたい重要なポイントがあります。この記事では、初めて住宅を売却する方が直面しやすい疑問や不安にやさしく寄り添いながら、失敗しないための注意点や進め方を段階ごとに分かりやすく解説いたします。安心して次の一歩を踏み出せるよう、ぜひ最後までご一読ください。

売却を始める前に確認すべき基本事項

住宅の売却を検討される際には、まず以下のような基本事項をきちんと把握しておくことが重要です。これらは、ご自身の資金計画や税負担を正しく見積もるための重要な要素です。

確認項目内容ポイント
住宅ローンの残債売却予定の物件に残っているローンの残額を金融機関から正確に確認します。売却金額がローン残債より少ない場合、自己資金による補填や任意売却の検討が必要になります。
諸費用の種類と概算仲介手数料、印紙税、抵当権抹消の登記費用、引越し・清掃などの費用を洗い出します。たとえば仲介手数料は「売却価格×3%+6万円+消費税」が目安であり、抵当権抹消登記には登録免許税(1筆につき約1,000円)や司法書士報酬が発生します。
譲渡所得税や控除制度譲渡所得に対する税率や特別控除(3,000万円特別控除、長期所有の軽減税率など)についての概要を理解します。居住用財産の場合、3,000万円まで譲渡所得を控除できる制度があり、所有期間が10年を超える場合には軽減税率(約14.21%)も適用となる場合があります。

具体的には、売却価格からローン残債・諸費用・税金を差し引いた金額が「手元に残るお金」となります。この計算を事前に行い、不足が生じないかを確認することが大切です。また、税金に関しては手続き時期や申告の漏れなどが手取り額に影響しますので、信頼できる専門家に相談することをおすすめします。

以上のポイントを押さえることで、初めて住宅を売却される方も、不安なくステップを進めていただけます。

売却の進め方とスケジュールの流れ

初めて住宅を売却される方にとって、「いつ何をすればよいか」がわかるスケジュールをつくることは、不安を軽減し、安心して進める鍵になります。一般的に、売却活動は開始から完了までにおよそ三か月から六か月程度を見込むのが目安です。最短では一か月ほどで進むこともありますが、余裕をもった計画が成功への第一歩となります(図表参照)

ステップ内容目安期間
1.準備と相場調査住宅ローン残高や諸費用、売却相場の確認数日〜数週間
2.売却活動・内覧準備売り出し登録、内覧対応の準備1〜3か月程度
3.契約〜決済・引き渡し売買契約締結、手付金受領、残代金決済、鍵の引き渡し契約から1〜2か月程度

具体的には、まず住宅ローンの残債や売却にかかる諸費用をあらかじめ確認し、相場感をつかむことから始まります。特に、ローン残高や取得費用・売却費用をもとに譲渡所得税などの税務を想定しながら、価格設定の準備を進めることが重要です。

次に売却活動に移ります。インターネット掲載やチラシ、流通機構への登録などで買主を探し、内覧の機会に向けて、室内の清掃や資料の準備などを丁寧に行いましょう。内覧での印象は購入検討者に大きな影響を与えます。

購入希望者が現れたら、条件調整のうえ売買契約を締結します。このタイミングで買主から手付金を受け取ります。契約後、住宅ローンが残っている場合は完済の手続きを行い、決済・引き渡しを経て、残代金の受領や鍵・所有権の引き渡しが行われます。売却代金の入金は、一般的に決済当日から数日以内に行われます。

売却が完了したら、利益が出た場合や特例を利用する場合には、翌年2月16日から3月15日の間に確定申告を行いましょう。譲渡所得税の特別控除(たとえば三千万円控除)を活用できる場合がありますので、忘れずに確認してください。

このように流れを明確にし、全体を俯瞰することで、初めて住宅を売却される方でも安心して一歩を踏み出せるようになります。

契約後から引き渡しまでに留意すべき点

売買契約を結んだ後、引き渡し完了までにはさまざまな注意点があります。まず、引き渡し日は契約書にきちんと記載されていることが望ましく、仮に記載がなければ「決済後速やかに引き渡す」などの文言でも代用されます。ただし、明記がないと期日遅延による違約金リスクが高まるため、できるかぎり具体的な日付を入れておくことが重要です。違約金の相場は売買代金の5%〜20%程度とされることが多いです。 

次に、不用品や残置物の処理や内外装・設備の状態確認を徹底してください。家具や生活用品は必ず引き渡し前までに撤去し、壁や床、給湯器やエアコンの動作など目に見える部分は事前にチェックし、不具合や汚れがあれば記録しておくと安心です。引き渡し後にトラブルになる割合が高いため、最後の立会いでのチェックは特に丁寧に行う必要があります。 

さらに、契約不適合責任(旧・瑕疵担保責任)にも注意しましょう。引き渡し後、雨漏りやシロアリ被害など目に見えない欠陥が見つかった場合、売主は責任を負うことがあります。契約書に補償範囲や期間の特約がないか、しっかりと確認しておくことが大切です。 

チェック項目具体的な対応重要ポイント
引き渡し期日の確認契約書に日付を明記違約金リスクを防止
残置物・設備の確認家具撤去と動作チェック後トラブル防止
契約不適合責任条項の確認と補償範囲の理解責任範囲を明確化

また、登記関係や税務処理などの準備も欠かせません。引き渡し当日までに司法書士と連携し、「登記識別情報通知書」や「印鑑証明書」「住民票」など必要書類を揃えましょう。抵当権の抹消に関しては、金融機関への連絡を契約後すぐに行い、スムーズな手続きを心がけてください。 

最後に、引き渡し後の確定申告や税制特例の適用も忘れずに確認してください。例えば、居住用財産の3,000万円特別控除や長期保有による軽減税率など、売却に伴う譲渡所得税を軽減できる制度があります。申告を怠ると余計に納税することになる可能性があるため、しっかりと準備しましょう。 

進捗にあわせたリスク対策と手元資金の管理

不動産の売却が進むにつれて、不測の事態やトラブルに備えた資金管理とリスク対策が重要になります。ここでは、代表的な3つの注意点について、初めて売却を検討される方にも分かりやすくご説明いたします。

注目すべきポイント リスク内容 対応策
手付金の管理 買主の住宅ローン審査が通らず解約となる可能性 審査通過まで手付金は使用せず保管
オーバーローン(残債超過) 売却価格だけではローンが返せず、自己資金負担が発生 任意売却や金融機関との調整を検討
共有名義や相続物件 共有者の同意が得られず売却が進まない 全員の合意が必要、法的手続きも視野に相談

1.手付金を受け取った後は、審査通過まで手をつけないことが基本です。売買契約成立時には買主から手付金を受け取りますが、買主の住宅ローン審査が通らず白紙撤回になる可能性もあります。その場合、手付金は契約内容により買主へ返還されるケースがあり、売主側が先に使ってしまうと資金繰りが困難になる恐れがあります。ローン審査通過までは、手付金を手元に置いておくようにしましょう。

2.売却価格より住宅ローン残高が多い、いわゆる「オーバーローン」の場合、自己資金の準備が必要になることがあります。このような状況では、売却しても残債を完済できません。そのため、任意売却の手続きや、金融機関と調整して不足分をどう補うかを事前に検討することが重要です。

3.共有名義や相続による物件は、売却時に全員の同意を得る必要があります。共有名義の不動産を売却するには、共有者全員の合意が不可欠です。共有者の一人でも同意が得られなければ売却は成立しません。相続登記や共有持分だけの売却、法的手段の活用などの方法を検討する必要があります。

以上のように、売却プロセスにはさまざまなリスクが潜んでいます。弊社では、お客様の具体的な状況に応じて、資金管理とリスク回避のサポートを行っております。どうぞお気軽にご相談ください。

まとめ

住宅の売却は、多くの方にとって初めて体験する大切な取引です。本記事では、売却前に確認すべき基本事項から、売却の進め方や契約後の留意点、そしてリスク対策や資金管理までを丁寧に解説しました。初めての売却でも慌てず、計画的に準備を進めることで、安心して大切な住まいを手放すことができます。不明点や不安がある場合は、早めに相談して疑問を解消し、納得できる売却を目指しましょう。

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